雌ライオン、雄に首元かまれ死ぬ 静岡・日本平動物園

 静岡市駿河区の日本平動物園は2日、雌ライオンのマッチ(14歳)が雄のギル(3歳)に首元をかまれ、窒息死したと発表した。2頭はこれまで、柵越しに体をすり寄せるなどして相性の良さが確認されたため、今月から“同居”を始める矢先だった。

来園者の人気を集めた雌ライオンの「マッチ」(日本平動物園提供)
来園者の人気を集めた雌ライオンの「マッチ」(日本平動物園提供)

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 ギルが富士サファリパーク(裾野市)から来園した昨年11月以降、2頭は隣り合った寝室で柵越しのお見合いを続けていた。2頭が発情期に入ったため、今月1日に来園客が観覧できる放飼場での同居を始めようと互いの寝室の扉を開けたところ、ギルがマッチに飛び掛かってかみ殺したという。
 同園によると、雄と雌の同居は発情したタイミングで行うのが一般的。担当者は「今までの(ギルのマッチに対する)行動と結び付かない。本能的な行動だったと思う」と話した。
 マッチは2006年7月に富士サファリパークで生まれ、10年3月に同園にやって来た。穏やかな性格で来園者の人気を集めた。同園はマッチをしのび、2月3日から2週間程度、猛獣館299のライオン舎前に献花台を設置する。

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