静岡新聞NEWS

女性猟師の松永さん、害獣駆除に奮闘 後継育成にも意欲

(2021/1/21 19:34)
父や愛犬のダイと猟師として活躍する松永如美さん(右)=静岡市清水区
父や愛犬のダイと猟師として活躍する松永如美さん(右)=静岡市清水区

 静岡市清水区由比の松永如美(なおみ)さん(30)が由比地区唯一の女性猟師として、農作物を荒らすイノシシやシカの駆除に活躍している。後継者不足で猟師が減り、高齢化が進む猟友会の将来的な存続に向けた活動にも意欲的だ。
 実家は果樹農家。母方の曽祖父、祖父、父の松永信彦さん(58)も猟師で、如美さんが4代目のハンター一家。小学生の頃から庭先で解体されるイノシシを見て育ってきた。2018年、農作業の傍ら「自分の畑は自分で守るしかない」と奮闘する父の姿を見て介護関連業から転身を決めた。
 親戚の所属する静岡、山梨両県の猟師でつくるチームで修業を始め、猟銃免許取得後の19年12月には山梨県で銃を使った猟に挑戦した。初陣ながら体重50キロのイノシシを仕留めた。「ビギナーズラックだった」と振り返る。
 生まれ育った由比地区では、約20年前から畑の段を崩したり作物を食い荒らしたりとイノシシによる被害が絶えず、20年には由比猟友会によって110頭が駆除されるまでになった。5年ほど前からシカも加わり、ミカンの実や新芽を食い尽くす事態が発生。一方、猟友会に所属する猟師は約20人と少なく、平均年齢も60代後半と高齢化が深刻だ。
 猟は信彦さん、愛犬「ダイ」と行う。「猟は自分一人では始められない。ベテラン猟師が元気なうちでないと教えを受けられない」と、足跡の見方やおりの置き場所など土地に合った猟の伝承が途切れる事へ危機感を募らせる。「後が続かないと私で終わり。自分が教えられたように、次につなげていきたい」と語った。

静岡暮らし・話題の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿