河津桜まつり初の中止 実行委、感染拡大考慮【新型コロナ】

 河津町の河津桜まつり実行委員会は18日、町役場で会合を開き、2月10日開幕予定だった今年の同まつりの中止を決定した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う11都府県への緊急事態宣言再発令を考慮した。同まつりの中止は初めて。

記者会見で河津桜まつりの中止を発表する山田和子実行委員長(左)と岸重宏町長=18日午後6時、河津町役場
記者会見で河津桜まつりの中止を発表する山田和子実行委員長(左)と岸重宏町長=18日午後6時、河津町役場

 実行委は中止を決めた一方で、開催した場合と同様、河津川沿いの桜並木周辺は通行止めとせず、来訪した人への検温や、川沿いの遊歩道で一方通行規制を実施し、感染拡大防止に努める。会合後、会見した岸重宏町長は中止を知らずに訪れた人への対策は徹底するとし「今年は来訪をご遠慮願い、来年以降また訪れてほしい」と、来訪自粛を求めた。
 中止決定で実行委は、出店予定の露店61店と民間駐車場25カ所には出店協賛金を返還し、営業自粛を要請。営業する場合は感染防止策の徹底を求める。実行委が随時パトロールして状況を確認する。来訪者による路上駐車などを避けるため、百数十台規模の駐車場は用意するという。会見に同席した実行委員長の山田和子町観光協会長は「町民の安全を守るため。中止によって、来訪者を少しでも減らし、感染のリスクを減らしたい」と述べた。

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