横断歩道、大人も手挙げて 静岡県警「三つの柱」呼び掛け
(2021/1/18 20:06)-
横断歩道を渡る時は、手を挙げて左右の安全確認―。幼い頃に教わりながらも年齢を重ねるにつれて、いつの間にかおろそかになった道路横断時の基本的動作。静岡県警は横断歩行中の死者が県内で相次ぐ現状を受け、年代を問わず、全ての県民にこの動作を実践するようあらためて呼び掛けている。「大人にはちょっと恥ずかしいかも」という声も踏まえて“ハードル”を少し下げた動作を「しずおか・安全横断三つの柱」としてまとめ、周知を進める。
「柱」は人気アニメ「鬼滅の刃」に登場する最強剣士の称号から取った。「1の柱」は「ドライバーに横断する意思を明確に伝える」。手をピンと伸ばして挙げるのもいいが、「小さい子供と違い、ドライバーから視認できる大人は、手を前に差し出すだけでも十分」と県警交通企画課の担当者。「街中で知人に会った時に手を挙げるような感覚で」と解説する。この際、ドライバーに顔をしっかりと向け、横断の意思表示をすることが重要で自らの身を守ることにつながるという。
続いて担当者は「2の柱」として「安全確認してから横断を始める」、「3の柱」として「横断中も周囲に気を付ける」と説明する。周りを見回し、道路を渡りきるまで気を抜かないよう求める。
2020年の県内交通事故死者は前年同期比7人増の108人。このうち道路横断中は23人。全員が高齢者で、12人は信号に従っていなかったり、横断禁止場所を渡ったりしていた。
20年の年間交通死者は19年の101人を11月末時点で上回ったこともあり、県警は全ての道路利用者に基本的マナーの徹底を求める。同課の担当者は「ドライバーも歩行者も互いに思いやりを持ち、交通事故の撲滅につなげてほしい」と話している。
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