「ひよんどり」参拝のみに 浜松北部の正月行事、コロナ禍で

 国指定重要無形民俗文化財に指定されている浜松市北部の正月行事「遠江のひよんどりとおくない」が3日、各地で参拝のみ執り行われた。新型コロナウイルスの影響により、舞などの「芸能」は取りやめ、関係者のみが参列した。

直笛山宝蔵寺の内陣で参拝する寺野ひよんどりの関係者=浜松市北区引佐町
直笛山宝蔵寺の内陣で参拝する寺野ひよんどりの関係者=浜松市北区引佐町

 長年継続してきた行事を「途切れさせるわけにはいかない」との認識で、規模を大幅に縮小して実施した。450年以上前から伝わる寺野三日堂祭礼ひよんどりで毎年伝統芸能が繰り広げられる北区引佐町寺野地区の直笛山宝蔵寺では、関係者6人が境内の伽藍(がらん)堂や内陣で参拝した。
 寺野ひよんどり伝承保存会の伊藤幸夫会長(79)は「感染拡大を防ぐ観点でやむを得ず関係者での参拝のみになった。来年は通常通り実施したい」と話した。

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