大人への誓い、球場から映像で　静岡でオンライン成人式

　静岡市は３日、成人式をオンラインで行った。当初会場に予定していた駿河区の草薙球場から実行委による式典を配信。各地で視聴した新成人と、大人としての一歩を踏み出す誓いを共有した。

　岩瀬璃乃さん＝葵区＝、鈴木大翔さん＝駿河区＝、宮下ほのかさん＝清水区＝が新成人を代表して室内会議室のカメラの前に立ち、「新型コロナウイルスの影響で生活様式が変化した。人とのつながりを大切に、困難へと立ち向かいます」と述べた。
　球場ならではの企画として、グラウンドに出て“始球式”も敢行。実行委員長の矢原正信さんが、式典に参加できなかった新成人の思いをボールに込めて、捕手を務めた田辺信宏市長のミットをめがけて腕を振った。
　視聴者参加型の企画では「静岡の方言」などについての動画を配信し、寄せられたコメントを基にトークを展開した。映像編集を担当した藤本紫音さんは「想定より視聴者がいて良かった」と頬を緩めた。矢原委員長は「私たちはもう大人。感染対策など今後の振る舞いが大切」と襟を正した。

　■市が記念撮影スポット　マスク着け写真　再会喜び
　成人式が３日、オンラインで行われた静岡市。式典に参加できなかった新成人は市内に設置された６カ所の撮影スポットに晴れ着姿で集まって記念撮影を楽しんだ。同級生との再会を喜び、マスクを着用して自撮りする姿が見られた。
　撮影スポットになった清水区の日本平ホテルでは富士山を背景に写真を撮る新成人が集まった。カメラマンによる撮影サービスが行われたＪＲ静岡駅北口地下広場では、５人ほどのグループごとに収まった。
　葵区の成岡奈菜花さんは「前撮りしていなかったので撮影スポットはありがたい。式に行けなくても記憶に残せる」と話し、写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿した。

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