熱海の宿泊施設、年末年始キャンセル続出 「GoTo」停止影響

 熱海市は25日、政府の観光支援事業「Go To トラベル」が28日から全国で一時停止されることに伴い、年末年始の宿泊予約のキャンセルが相次いでいることを明らかにした。例年はほぼ満室だが、熱海温泉ホテル旅館協同組合の調査によると26日~1月3日の稼働率は56・5%、9~11日は28・2%とさらに厳しい状況に陥っている。

 組合加盟の65施設のうち回答した32施設のキャンセル数は計1万1772件(12月28日~1月11日宿泊分)に上っている。客室が多い大型施設ほど影響が大きく、ある施設では12月31日~1月3日宿泊分で1327件のキャンセルがあった。
 政府は「Go To」の停止期間を1月11日までとしているが、市内の予約状況は梅まつりが開催される2月も厳しく、稼働率は15・6%にとどまっている。斉藤栄市長は25日の定例記者会見で「大変厳しい数字。観光は裾野が広い産業で、食材卸や土産店などへの打撃も大きい」と述べ、国や県に支援を働き掛けるとした。

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