熊本豪雨で水没の写真、静大生が洗浄 丁寧に思い出再生

 静岡大学生防災ネットワークと同大ボランティアサークル「響」は21日、7月の熊本豪雨災害で水没した写真の洗浄作業を静岡市駿河区の静岡大静岡キャンパスで始めた。思い出に傷を付けないよう丁寧にアルバムから切り離し、汚れを落とす。

水没したアルバムから写真を切り取る学生=21日午前、静岡市駿河区の静岡大静岡キャンパス
水没したアルバムから写真を切り取る学生=21日午前、静岡市駿河区の静岡大静岡キャンパス

 熊本県球磨村の家族のアルバム3冊をNPO法人「日本災害救援ボランティアネットワーク」を通じて受け取った。学生13人が水を含んでふやけたアルバムから写真を1枚ずつカッターで慎重に剝がした。今後、写真を乾かしてからエタノールで汚れを落とし、年度内に被災者に届ける。
 新型コロナウイルスの影響で被災地訪問を断念。静岡にいながらできるボランティアとして、同NPO法人の協力を得て水没写真の洗浄作業に取り組むことになった。上田啓瑚さん(21)は「コロナで活動が限られるが、できることを探したい」と話した。

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