沼津「西浦みかん寿太郎」GI登録報告 JA、市にPR協力要望

 JAなんすんは2日、沼津市の特産品「西浦みかん寿太郎」が農林水産省の地理的表示(GI)保護制度に登録されたことを頼重秀一市長に報告した。これから旬を迎える寿太郎の消費拡大に向けて、PR強化への協力を求めた。

西浦みかん寿太郎のGI登録を報告した岡田組合長(右から2人目)と浜口副部会長(右端)=沼津市役所
西浦みかん寿太郎のGI登録を報告した岡田組合長(右から2人目)と浜口副部会長(右端)=沼津市役所

 同制度は地域特性を生かした産品の品質に国がお墨付きを与え、名称を知的財産として保護。地域ブランドとして他の産品と差別化を図る。同市三浦地区で生産されている寿太郎は、収穫後、1カ月以上保存・熟成することで酸味を抑え、甘みを引き立たせる伝統的な貯蔵技術が特徴。12月から収穫が始まり、来年2月ごろに出荷を迎えるという。
 GI登録は県内3例目。ミカンに限っては全国3例目という。市役所を訪れた岡田晃一組合長、浜口和彦西浦柑橘出荷副部会長は「収穫作業は順調。GI登録という機を逃さず、行政も寿太郎を宣伝してほしい」と求めた。市側はふるさと納税の返礼品として紹介する際、GI登録について説明することなどを約束。頼重市長は「沼津のブランド品として付加価値が生まれた。前面に出してPRしていく」と応じた。

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