新種ゴキブリ2種発見 竜洋昆虫自然観察公園職員ら

 磐田市の竜洋昆虫自然観察公園職員の柳沢静磨さん(25)が関わる研究チームが24日までに、南西諸島に分布する新種のゴキブリ2種を発見した。新種のゴキブリが国内で見つかるのは35年ぶり。日本動物学会発行の「ズーロジカル・サイエンス」に同日、論文が掲載された。

新種のアカボシルリゴキブリとウスオビルリゴキブリの標本を手に特徴を説明する柳沢静磨さん=24日午後、磐田市の竜洋昆虫自然観察公園
新種のアカボシルリゴキブリとウスオビルリゴキブリの標本を手に特徴を説明する柳沢静磨さん=24日午後、磐田市の竜洋昆虫自然観察公園
アカボシルリゴキブリ(左)とウスオビルリゴキブリ
アカボシルリゴキブリ(左)とウスオビルリゴキブリ
新種のアカボシルリゴキブリとウスオビルリゴキブリの標本を手に特徴を説明する柳沢静磨さん=24日午後、磐田市の竜洋昆虫自然観察公園
アカボシルリゴキブリ(左)とウスオビルリゴキブリ

 見つかったのはルリゴキブリ属のアカボシルリゴキブリとウスオビルリゴキブリ。アカボシ-は鹿児島県の家島、悪石島、奄美大島、徳之島に分布していて、全長12ミリ~13ミリ。羽にある黄赤色の三つの紋が特徴。ウスオビ-は沖縄県の与那国島に分布し、全長12・5ミリ~14・5ミリ。黄赤色の帯状紋が羽にある。
 いずれも一部の研究者らの間では存在が知られていたが、在来のルリゴキブリとの関連が不明だった。2018年3月に柳沢さんが与那国島でウスオビ-の幼虫を捕獲したことをきっかけに、法政大の島野智之教授、鹿児島大の坂巻祥孝准教授らと共に色や大きさ、分布で形態分類を本格的に開始。DNA解析で両種が新種であることを裏付けた。柳沢さんは主に飼育や繁殖、形態分類を担当し、幼虫から成虫までを研究することで貢献した。
 柳沢さんが新種に関する論文を掲載するのは初めて。「新種の発見は子どものころからの夢。まさか自分が」と感慨深げに語り、「子どもたちには身近な虫を観察し、疑問を持つことを大切にしてほしい」と呼び掛けた。
 同公園では25日から両種の生体を国内で唯一展示する。問い合わせは同公園<電0538(66)9900>へ。

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