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浜松テクノカレッジ 新設学科、応募少なく…打開策見いだせず

(2020/11/23 08:40)
新設の設備技術科で行われる予定の水道管の分岐作業=10月下旬、浜松市東区の県立浜松技術専門校
新設の設備技術科で行われる予定の水道管の分岐作業=10月下旬、浜松市東区の県立浜松技術専門校

 製造業などで人材不足が続く中、職業訓練校の静岡県立浜松技術専門校(浜松テクノカレッジ、浜松市東区)は2021年4月に「設備技術科」を新設し、幅広い分野での技術者育成を目指す。ただ、10月末現在で同科の定員数10に対し、応募は2人にとどまっている。若年層への広報活動に力を入れるが、新型コロナウイルスの影響も重なり、打開策を見いだせずにいる。
 浜松テクノカレッジの学科新設は1985年以来35年ぶり。設備技術科は、上下水道の給排水設備や空調機械の配管設備など、建設物の設備機器について設計から施工までを一貫して学ぶ。卒業後は配管業者や空調機器の設置、補修などを行う企業への就職が想定されるという。
 同校には高卒者などが対象の若年者コースとして1年制の機械技術科(定員20人)と建築科(同)があり、20年度は計10人が在籍中。両学科の学生数は年々減少傾向で、過去10年間では11年の計22人をピークに、17年からは20人を切る状況が続いている。
 小関誠訓練課長は「高卒者にとって配管設備業は仕事としてイメージしづらく、新学科の認知が進んでいない」と現状を説明する。今年は8月と10月にオープンキャンパスを開いたが、コロナ禍の影響もあり、参加した高校生はいずれも10人以下。設備技術科はゼロだった。「設備技術科の入学者数が低水準の状態が続けば継続も危ぶまれる」と吐露する。
 一方、来年4月には清水技術専門校(静岡市清水区)と沼津技術専門校(沼津市)が統合し、県立工科短期大として新たに開校する。テクノカレッジと同様のカリキュラムが多く、別の学校関係者は「元々少ない志望生徒の取り合いになっている」と指摘する。浅田壽雄校長は「現場で即戦力となる技術の習得といった本校の学びの特色をPRしていかなければ」と力を込める。

 <メモ>職業訓練校 製造業や建設業などの技術者を目指す高卒者や在職者向けにカリキュラムを組み、即戦力となる技術者の養成を図っている。県立の職業訓練校は浜松技術専門校のほかに、清水技術専門校(静岡市清水区)、沼津技術専門校(沼津市)、あしたか職業訓練校(同)の4校がある。管轄する県職業能力開発課によると、各校で入学者の推移はほぼ横ばいだという。

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