ボージョレ画面越し祝杯 静岡市で解禁記念イベント

 フランス南部のボージョレ地区で今年収穫したブドウから醸造した新酒のワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が19日午前0時、解禁された。静岡市葵区のヴィノスやまざき新静岡セノバ店では、新型コロナウイルス感染対策としてオンラインの記念イベントが開かれ、フランスの生産者と県内の愛好家らが一緒に祝杯を挙げた。

ボージョレ・ヌーボーの解禁を祝ったオンライン記念イベント=19日午前0時、静岡市葵区のヴィノスやまざき新静岡セノバ店
ボージョレ・ヌーボーの解禁を祝ったオンライン記念イベント=19日午前0時、静岡市葵区のヴィノスやまざき新静岡セノバ店

 同店によると、自宅などで酒を楽しむ「家飲み」需要の増加もあり、事前予約は例年以上に好調という。イベントには解禁を待ちわびた全国のファン約180人がネット上に集い、店員と共にカウントダウンをした。日付が変わると同時に「サンテ(乾杯)」と声を合わせてグラスを掲げ味わった。
 ボージョレ地区の生産者ローラン・ギヨさんは「今年はコロナの影響で物流の停滞が懸念され、早期の出荷が必要になった」としながらも、「出荷直前まで完熟させたブドウで仕上げた。非常に素晴らしい出来だ」と胸を張った。
 記念イベントに毎年参加している静岡市駿河区の近藤雄介さん(43)は「自分のペースで飲んだり、生産者の話をじっくり聞けたりするのはオンラインならでは。ことしの新酒は濃厚で自分好み」と笑みをこぼした。
 

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞