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露天商、踏ん張る秋「生活苦しい」 例年は稼ぎ時、少ない出店機会に感染防止策の徹底をアピール 浜松

(2020/10/24 14:11)
新型コロナウイルスの感染防止に配慮しながら、かき氷を売る露天商の男性(左)。稼ぎ時の秋だが、出店の機会は少ない=9月下旬、浜松市中区の鴨江寺
新型コロナウイルスの感染防止に配慮しながら、かき氷を売る露天商の男性(左)。稼ぎ時の秋だが、出店の機会は少ない=9月下旬、浜松市中区の鴨江寺

 新型コロナウイルスの影響でイベントの中止が相次ぎ、屋台で飲食物などを販売する露天商が苦境にあえいでいる。静岡県西部では、秋は多くの寺社仏閣の祭りが集中する稼ぎ時だが、開催を見合わせたり神事のみに規模縮小したりする地域が多く、収入を絶たれている。関係者は数少ない出店機会に感染防止策の徹底をアピールし、事態改善を期待する。
 9月下旬、浜松市中区の鴨江寺。秋の彼岸の参拝客でにぎわう境内周辺に、たこ焼きやフランクフルトの販売、金魚すくいなど約50店舗が並んだ。多くの店は飛沫(ひまつ)感染を防ぐ透明のシートを設置し、境内には参拝客が自由に使える消毒液を複数置いた。
 かき氷を販売した崎山喜光さん(37)=同区=は「人出は例年より少ないけど、商売ができてうれしい」と笑顔を見せた。イベントに屋台を出店するのは今年の春以来。給付金を申請したり貯金を切り崩したりして、無収入の期間をしのいできた。フェースシールドと手袋を着けて接客にあたり、「コロナ禍でも、祭りと露店にもっと行きたいと思ってもらえたら」と願う。
 浜松市周辺の露天商でつくる静岡県西部街商協同組合によると、4月以降、浜松まつりや磐田市の見付天神裸祭りをはじめ、例年屋台を出店している数十の行事が中止または規模縮小になった。組合はマスクやフェースシールドを用意したが、使う機会すらないのが現状だ。滝沢徹郎理事長は年末年始の初詣需要に期待を寄せ、「このままでは生活が苦しい。こちらも感染防止に万全を期すので、工夫しながら行事を再開してほしい」と強調する。
 事態改善の兆しもある。9月8、9日に例祭を開いた賀茂神社(同区)では恒例の子ども相撲や餅投げは中止になったが、地域住民は福引などを楽しみ、露店も数店並んだ。岡部和弘宮司は「今年に入って自粛ばかりだったので、久々に祭り気分を楽しめた。寺や神社によって事情は違うが、密を避けつつ、できる範囲でやれば良いのでは」と述べる。

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