藤枝市、GoTo連動策実施へ クーポン券を市民に配布

 藤枝市は23日までに、国の「Go To キャンペーン」と連動し、イベントや商店街、飲食、宿泊の4分野で市民が楽しみながら地域経済の回復を目指す「行くなら藤枝キャンペーン」を実施する方針を固めた。
 イベント事業では、対象施設のチケット代などに利用できるクーポン券を市民に配布する。市内の映画館やカルチャースクール、サッカーJ3藤枝MYFCの観戦チケット販売店、民間スポーツ施設などでの利用を想定する。1世帯当たり2千円分(500円券4枚)を広報ふじえだ11月20日号に添付する。使用期間は12月1日から来年3月末まで。概算事業費は1億1400万円。予備費を活用する。
 商店街事業では、国の「Go To 商店街」の対象に漏れた市内の団体を対象に上限300万円を補助する。地域活性化行事の企画や商材の開発などに活用してもらう。
 国の「Go To イート」のプレミアム付き食事券の26日からの利用開始に合わせ、額面金額から10%上乗せして市内飲食店で使用できるキャンペーンを実施する。市内宿泊施設などでは藤枝茶の配布を企画している。市民活動団体の感染防止用品の購入費も補助する方針。

 ■事業所の消毒費用補助
 藤枝市は市独自の地域経済回復キャンペーンの開始とともに新型コロナウイルスの感染リスクに備えるため、感染者が発生した際に事業所の消毒費用を補助する方針。
 感染防止対策に取り組む事業所を藤枝商工会議所などが認定する「ふじえだ安全安心宣言認定店」が対象。感染者の発生、または訪問のあった事業所などの消毒費用を上限50万円まで補助する。対象は飲食店や宿泊施設など9月末時点で約600施設。
 市の担当者は「市内経済の早期回復を図りつつ、感染者が発生した場合も事業所などの活動を速やかに復旧させたい」と話した。

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