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就活「失敗」体験を後輩に 静岡県の大学4年生、団体設立し支援

(2020/10/23 17:01)
セミナー内容について意見を交わすScareerのメンバー=10月上旬、静岡市葵区
セミナー内容について意見を交わすScareerのメンバー=10月上旬、静岡市葵区

 「就活の『こうしておけば良かった』を伝えたい」-。静岡市内の大学4年生が、後輩の就職活動を支援する団体を設立した。コロナ禍の就職活動を乗り越えて内定を勝ち取った経験を生かし、学生目線でオンライン相談やセミナー、企業との交流イベントなどを企画している。
 団体名は「Scareer(エスキャリア)」。県立大4年の田中真愛さん(22)が就職活動を通じて感じた課題や解決策を後輩に伝えようと、同大を含む静岡市内の大学の4年生に呼び掛けて始めた。
 田中さんは来春から東京都内のベンチャー企業に就職予定。3年生の夏に就活を始めた当初は「漠然と大手IT系のメガベンチャーを志望していたが希望するインターンシップ(就業体験)枠に入れなかったり、選考が思うように進まなかったりと苦戦続きだった」と振り返る。
 転機となったのが都内インターンシップ先で問われた「君は何がしたいのか」の言葉。数年後の理想、そのために今できること-。自分自身の夢や希望について深掘りを重ねるうちに田中さんの「社会人として経験を重ね、いずれ静岡に戻って地域が元気になる仕事につなげたい」という活動軸が見つかり、就活が軌道に乗った。
 立ち上げメンバーの一人で、県内金融機関から内定を得た静岡大4年の増田彩香さん(22)は「企業の知名度や大きさよりも、自分がなぜそこで働きたいかをよく考えることが大事」と指摘。都内ベンチャーに就職予定の県立大4年、松下駿矢さん(21)は「県外企業の情報は県内では得にくいのが実情。自分が欲しかった情報や学生の動きを伝えていけたら」と話す。
 団体では、こうした田中さんらの経験を踏まえて定期的に「この時期こうしておけば良かった」と思うポイントを伝えるトークライブを生配信する。4年生の卒業後も団体が運営できるよう、メンバーに2、3年生も迎えた。田中さんは「学生目線で就活生を支援し、県内企業とのマッチングの場も設けたい」と意気込む。

 ■30日にオンライン交流会
 「Scareer(エスキャリア)」は30日午後6時から、2022年春卒を対象にしたオンライン交流会「コロナ直撃世代の就職ノウハウ」を開く。21年春卒生が参加し、コロナ禍の就職活動の助言を伝える。
 問い合わせはエスキャリアのホームページ<http://s-career.mystrikingly.com>

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