静岡新聞NEWS

富士・浅間古墳 海から大きく見える築造、レーザー測量で明確に

(2020/10/11 09:45)
浅間古墳の空撮写真(富士市提供)
浅間古墳の空撮写真(富士市提供)
上空から見た浅間古墳の陰影図(富士市提供)
上空から見た浅間古墳の陰影図(富士市提供)

 富士市文化振興課はこのほど、同市増川の国指定史跡「浅間古墳」の陰影図などを公表した。小型無人機(ドローン)による空中レーザー測量調査で得た3次元データで作成した。今後、さまざまな方角から見られる鳥瞰(ちょうかん)図をウェブなどで一般公開する予定。
 浅間古墳は4世紀中頃に築造された全長91メートルの前方後方墳で、愛鷹山南西の山裾にある。前方後方墳としては東海地方最大級。2019年調査で竪穴式石室とみられる埋葬施設の残存が確認された。
 詳細な形状の把握を目的にことし6月に行った調査で古墳を中心に南北150メートル、東西300メートルを測量し、普段は木々に隠れた地形のデータを取得して陰影図、測量図などを作成した。
 調査で、後方部の端に平たんな部分の存在が見つかり、後方部は前方部の高さにさらに上積みした2段構造であることが分かった。古墳の山(北)側が約5メートル、海(南)側が約10メートル土盛りされていた。
 当時は古墳の山側に集落や道はなく、海側から見た時に大きく見えるように造られていることが明確になったという。
 調査を担当した佐藤祐樹主査は「墓としての性格以外に、船上などから見ても目立つことを意識した記念碑的な存在だった可能性が高い」と話した。

静岡暮らし・話題の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿