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母校→東京250キロ 浜松北高同窓会、6日間でたすきつなぐ

(2020/10/5 09:00)
浜松から東京を目指し、たすきと特製校旗をつなぐ参加者=3日午後、神奈川県二宮町
浜松から東京を目指し、たすきと特製校旗をつなぐ参加者=3日午後、神奈川県二宮町

 浜松北高の同窓会が浜松市中区の母校から東京まで約250キロのリレーマラソンでたすきをつないでいる。新型コロナウイルス禍の「息苦しい世相にあって、熱くなれる企画」(参加者)に66人がエントリーした。9月中旬から計6日間でゴールを目指す継走は、同窓生個々の熱意と絆に支えられ、行程5日目の4日、都内に入った。
 「(バルセロナ五輪陸上日本代表の)杉本龍勇さんと同じ部内で練習したことが今も自慢です」「コースを予習して今日に臨みました。後でしっかり復習もします」-。
 全国から駆け付けた参加者は、出走に声を弾ませた。水泳部OBの大庭昌昭さん(52)=新潟市=は「部の先輩にあたる田畑政治が、大河ドラマ『いだてん』の主人公で話題になった。コロナばかりの年になったが、東京五輪・パラリンピックと重なるような思い出も残したい」と応募した理由を語った。
 同窓会の2020年幹事学年の会社員西尾茂さん(47)=東京都=が2年前に発案した。東京五輪に合わせ、「聖火リレーのように、一路東京へと一体感が生まれる内容」を目指し計画を練ってきた。
 西尾さんは昨年、古代の史実にちなむギリシャのウルトラマラソン「スパルタスロン」に単身出場した。浜松-東京間とほぼ同じ246キロ。今回の企画のために用意したたすきと校旗を携え、五輪発祥の地に成功を誓ったという。
 コロナ禍で五輪と聖火リレーは21年に延期されたが、リレーマラソンは感染防止策を取り実施した。設定した区間は47。大井川や箱根峠など往時の難所を越え、薩埵(さった)峠などの絶景を走る。県外区間は箱根駅伝で知られる場所を中継点に設定するなどした。青春時代の目標や夢をかみしめて走る姿も見られたという。リレーの運営は幹事学年がサポートした。
 ランナーは20代から60代。吹奏楽部など文化部出身者も目立った。西尾さんは「多くの同窓生が、高校時代の行事のように本気になって関心を向けてくれた。コロナ禍で苦境に立つ仲間もいる中で、『頑張れ』『ちょっと苦しい』と互いに声を掛け合える関係を共有したい」と話す。
 残る行程は最終日のみ。11月中旬、アンカーが東京・目黒でゴールテープを切る予定だ。

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