よみがえる楼門の輝き 静岡浅間神社、漆塗り替え完了

 国の重要文化財に指定されている建造物の改修工事が進む静岡浅間神社(静岡市葵区)は30日、漆の塗り替え作業が完了した楼門を報道関係者に公開した。塗装の劣化が目立っていた屋根や柱、彫刻などが職人たちの約3年間の手仕事で鮮やかに生まれ変わった。

漆や彩色の塗り替え工事がほぼ終わり公開された静岡浅間神社の楼門=30日午前、静岡市葵区
漆や彩色の塗り替え工事がほぼ終わり公開された静岡浅間神社の楼門=30日午前、静岡市葵区

 工事用の足場を使って、高さ15メートルに位置する屋根なども間近で公開した。建物は朱色が中心で、屋根や扉などは漆黒に塗られた。青や緑を基調にした獅子の彫刻が計40体あり、表面に施された金箔(きんぱく)が輝きを放っている。
 同神社によると、楼門の塗り替えは約40年ぶり。今後、足場の撤去作業を進め、12月1日に工事完了を祝う神事や楼門くぐり初め式を行う予定。

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