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“吉報”笑顔「早く走りたい」 静岡県内聖火ランナー

(2020/9/29 11:30)
アトランタ五輪の記念Tシャツを着て談笑する国分遼平さん=28日午後、静岡市葵区
アトランタ五輪の記念Tシャツを着て談笑する国分遼平さん=28日午後、静岡市葵区
夫和彦さんの遺影を前に思いを語る宮内千夏さん=28日午後、三島市
夫和彦さんの遺影を前に思いを語る宮内千夏さん=28日午後、三島市

 実施日数や走行ルートなど基本的な枠組みを維持して行うことが28日に公表された、来年の東京五輪聖火リレー。新型コロナウイルス感染症の先行きは見通せないものの、走ることへの希望が再びともった県内の聖火ランナーからは、一様に喜びの声が聞かれた。
 ▶聖火リレー、静岡県内6月23~25日 パラ8月17日
 「うれしい。早く走りたい」。県が公募した61人のランナーで最年少の国分遼平君(13)=静岡市葵区、中学1年=は“吉報”に笑顔を見せた。828グラムの低体重で生まれ、さまざまなハンディを乗り越えてきた。「走ることで、支えてくれた多くの人に感謝の気持ちを伝えたい」と意気込む。1996年のアトランタ五輪を観戦した祖父が現地で買った聖火のロゴ入りTシャツを着て、気持ちを高めている。
 亡き夫の遺志を受け継ぎ、走ることを決めた三島市の宮内千夏さん(54)は、同市の公立幼稚園で園長を務める。東京五輪が延期された3月以降、園の感染対策と教育の両立に奮闘する日々が続く。「正直に言うと、聖火ランナーについて考える時間はなかった」
 そこへ舞い込んだ聖火リレー開催。発表された28日は、聖火ランナーへの思いを口にしながら2年前に亡くなった夫和彦さんの命日に当たる。宮内さんは「選ばれたことを夫に報告できただけでも十分だった。しっかり走らなきゃ」と改めて気を引き締めた。
 聖火ランナーに決まった昨年末、周囲が祝福してくれたというブラインドテニスプレーヤーの塩沢晴文さん(34)=掛川市=。「延期で落胆したが、また走ることができる」と喜びをかみしめた。
 徐々に目が見えなくなり、6年ほど前に、ほとんど視力を失った。失意の底にあった3年前、この競技に出会った。「ブラインドテニスや障害者スポーツを知ってもらえるきっかけになれば。それが一番の恩返しになる」と意欲を見せた。

ブラインドテニスのラケットとボールを手に意欲を高める塩沢晴文さん=28日午後、掛川市
ブラインドテニスのラケットとボールを手に意欲を高める塩沢晴文さん=28日午後、掛川市

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