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憩いの湧水 柿田川脚光 3密避け遊び、学び 地域周遊呼び水に

(2020/9/28 18:00)
柿田川公園で水と親しむ児童。3密を回避しながら豊かな自然に触れられる環境として注目を集めている=9月中旬、清水町
柿田川公園で水と親しむ児童。3密を回避しながら豊かな自然に触れられる環境として注目を集めている=9月中旬、清水町

 新型コロナウイルスの影響で遠方への外出を自粛する動きが広がる中、清水町の柿田川公園が観光客らから注目を集めている。3密を回避しながら、豊かな自然に触れて環境を学んだりできるのが魅力。社会科見学などで訪れる小中学校も目立ち、町などはコロナ後の誘客を見据え、この好機を逃すまいと知恵を絞っている。

 ■清水町
 同公園は、富士山の雪解け水が1級河川柿田川に湧き出る様子を間近で見ることができる。散策道や展望台などが整備されていて、伊豆半島ジオパークのジオサイトにもなっている。
 公園内にある清水町観光案内所のスタッフは「3密が回避できる遊び場として、家族連れが増加した」と分析する。同案内所によると、8月に公園を訪れた団体バスは昨年の156台から11台に激減したが、個人の観光客に大きな減少傾向は見られなかったという。8月ごろから学校などの問い合わせも増え、修学旅行の行き先を変えて来園を予定する県外の学校もある。

 ■地域周遊 呼び水に
 案内所は訪れる人たちのもてなし策として新たな公園の楽しみ方を提案する。第1弾として「柿田川公園探検隊」と銘打ったイベントを企画した。来園者が園内を散策するだけでは味わえない「冷たい」「おいしい」などの魅力を感じられるよう誘導する。担当者は「見て楽しむ公園から五感で満喫する場に変える」と意気込む。
 柿田川の自然環境の保全活動を行う「柿田川みどりのトラスト」の漆畑信昭会長(84)は来訪者の増加を、地域資源としての意識啓発につなげるべきと位置付ける。初めて公園を訪れる人に「柿田川の自然を後世に残したいと感じ、身の回りの自然に目を向けるきっかけにしてほしい」と思いを語る。
 町は地域全域への波及効果を狙う。柿田川を核に観光客の滞在時間の増加につなげるため、ウオーキングやサイクリングのマップ作成に乗り出した。観光スポットを紹介し、徒歩やシェアサイクルでの周遊を促す。担当者は「まずは柿田川への誘客ができるよう水中VR映像やドローンでの空撮映像など既存のツールを用いた情報発信を強化したい」と話す。

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