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感染者差別なくそう! 浜松で「シトラスリボン」活動広がる

(2020/9/19 09:09)
水引(右)と缶バッジ(左)のシトラスリボン
水引(右)と缶バッジ(左)のシトラスリボン
友人と共に水引のシトラスリボン作りに励む中村百合香さん(右)=15日、浜松市中区
友人と共に水引のシトラスリボン作りに励む中村百合香さん(右)=15日、浜松市中区

 浜松市内で、新型コロナウイルスの感染者や家族への差別や偏見をなくそうと呼び掛ける「シトラスリボンプロジェクト」の活動の輪が広がり始めた。緑や黄色などシトラス(かんきつ類)色のリボンを作ったり、缶バッジを身に着けたりして思いやりの心を広げるのが目的。個人や学校、企業などが自主的な取り組みを進める。
 プロジェクトは愛媛県の有志グループが始め、会員制交流サイト(SNS)などで全国に拡大した。リボンは三つの輪を結んだ形で「地域」「家庭」「職場または学校」の連携を表している。
 水引アクセサリー製作が趣味という同市の中村百合香さん(49)はSNSでプロジェクトを知り、リボン作りを始めた。縦、横各2・5センチの大きさで、マスクやポーチなどに取り付けられるように工夫した。
 「市内でコロナに感染した人が車を傷つけられたと聞いた。誰でも感染する恐れがある今、いじめや差別はなくさないといけない」と中村さん。リボンは趣旨に賛同したカフェなどに材料費として1個10円で購入してもらい、各店は客に無料で配ることでプロジェクトに参加する。
 浜松市では飲食店など3カ所でクラスター(感染者集団)が発生するなど190人以上の感染が確認された。鈴木康友市長は8月、「SNSなどで感染者らへの誹謗(ひぼう)中傷が横行している」とし、市のプロジェクト参加を発表。賛同する職員が、障害者就労支援事業所で作られた1個110円の缶バッジを買って身に着け、周知を図っている。
 市立大瀬小学校(東区)は9月11日、市職員を講師に迎え、6年生62人がリボンの結び方を学んだ。コロナの影響で学習発表会が中止となり、運動会が縮小される中、卒業前に学年で一丸となれる活動として始めた。担当教諭は「児童は三つの輪に、思いやり、支え合い、感謝の思いを込めて作っている。差別をなくす気持ちが広がってほしい」と話す。

 <メモ>シトラスリボンプロジェクトは愛媛県の有志グループ「ちょびっと19+」が始め、プロジェクトのホームページでリボンの結び方を紹介している。缶バッジは浜松市中区のボランティア団体「こまたす推進プロジェクト」が障害者就労支援事業所に依頼して製作し、同区の浜松魅力発信館ザ・ゲート・ハママツなどで販売中。1個110円のうち10円は市コロナ対策基金に寄付予定。

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