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浜松城本丸の石垣、堀跡を確認 中枢部解明へ一歩前進

(2020/9/17 19:06)
発掘調査で見つかった本丸の石垣の北東隅を示す職員=16日午後、浜松市中区
発掘調査で見つかった本丸の石垣の北東隅を示す職員=16日午後、浜松市中区
旧元城小跡地の発掘の成果
旧元城小跡地の発掘の成果

 浜松市は16日、市役所に隣接する旧元城小跡地(同市中区)で進めている浜松城の発掘調査で、本丸北東隅の石垣と本丸東側の堀の一部を確認したと発表した。本丸を囲む堀跡が見つかるのは初めて。これまで絵図でしか分からなかった城の中枢部の全容解明に向け、一歩前進した。
 出土した石垣は高さ約1.2メートル。浜松城は明治期に廃城となり、民間に払い下げられて整地が進んだため、残存は基底部のみ。石を積む技法などから、徳川家康の関東移封を受け、1590年から城主を務めた武将・堀尾吉晴の時代に築かれた可能性が高いとみられる。
 堀跡は深さ約4メートル、幅約10メートル。素掘りで約60度の急勾配の斜面が特徴という。発掘地点では、堀に向けて崩れ落ちたとみられる石垣の一部も見つかった。堀の正確な位置の特定により、今後は周辺にあった本丸裏門や徳川秀忠が生まれた場所との伝承がある「御誕生場」の遺構の確認も期待できる。このほか、二の丸の建物の基礎とみられる石も出土した。
 市文化財課によると、14日に静岡大の小和田哲男名誉教授らが現地視察を行い、「浜松城の壮大な構造を知ることができる画期的な成果」などとコメントを寄せた。
 市は2022年度まで発掘を進める。成果も踏まえ、徳川家康が居城としていた時代の城の様子を復元したCGの制作を予定している。

 ■26日に現地説明会 成果や出土品 解説
 浜松市は26日、市民らを対象に現地説明会を開く。市文化財課の職員が発掘の成果や出土品について解説する。午前9時半~11時、午後1時~2時半の間で随時。参加希望者は旧元城小跡地の正門前に集合する。荒天時中止。
 問い合わせは同課<電053(457)2466>へ。

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