自販機で遠州織物マスク 浜松魅力発信館、苦境続く伝統産業支援
浜松市中区の浜松魅力発信館「ザ・ゲート・ハママツ」の屋外に7日、静岡県西部の伝統産業「遠州織物」の9事業者が製作した18種類の布マスクを取り扱う自動販売機が設置された。新型コロナウイルスの感染拡大で苦境が続く織物産業を中心街でPRし、手軽に購入してもらうのが狙い。
販売するのは吸湿冷感加工などの夏物マスクで子供用、女性用もある。1、2枚入りで価格は600~千円。容器のガラス瓶ごと冷やして販売する。11月ごろには冬物マスクに入れ替え、温めて販売する。自販機は来年3月末までの設置予定。
遠州織物の生産が盛んな同市では多くの業者が布マスクを製作。インターネットやイベントなどで販売しているが、「対面せず24時間いつでも買える場を設けよう」と、市が事務局を担う遠州産地振興協議会と県繊維協会が自販機を設置した。
お披露目には、市マスコットキャラクター「出世大名家康くん」が登場し、PRに一役買った。市の担当者は「遠州織物は肌触りが良く、色や柄も多彩。浜松土産としてもお勧めしたい」と話す。