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コロナで「逼迫」グアテマラ支援 焼津・手織り物バッグブランド

(2020/7/31 09:42)
伝統的な手織物とテント生地を組み合わせた新製品のエコバッグと、生産者の写真を手にする実石さん=静岡市葵区
伝統的な手織物とテント生地を組み合わせた新製品のエコバッグと、生産者の写真を手にする実石さん=静岡市葵区

 中米・グアテマラの伝統的な手織り物を使ったバッグブランド「SABASABA」を運営する実石知之さん(45)=焼津市=は、新型コロナウイルス感染拡大により経済的打撃を受ける現地の生産者を支えようと、売り上げの1%を支援に当てることを決めた。「今後の時代を生き抜くために必要な技術や考え方を消してはいけない」と言葉に力を込める。
 実石さんがブランドを始めたのは2013年。学生時代に米国大陸を巡った経験を生かし、グアテマラに赴いて伝統的な手織り技術を持つ人々に生地製作を依頼した。これまで年2回、現地に1カ月滞在していたが、今年2月の訪問を最後に、新型コロナの影響で渡航できなくなった。
 同国初の感染者が出た3月以降、実石さんが拠点を置く村につながる唯一の道は軍によって封鎖された。現地から「物流が寸断され、仕事も食料もない。餓死者が出るほど逼迫(ひっぱく)している」と連絡があったという。7月以降は行動制限解除が進むが、人口1725万人の同国でも感染者数が急増、27日時点で4万6千人を突破した。
 実石さんは7月下旬、2月に仕入れた手織り物にテント生地を組み合わせたエコバッグを発売。これまでも経済支援は続けてきたが、売上1%を援助に当てる仕組み作りを進めている。
 今後は、農地を持たない織物生産者の経済的自立を目指し、綿や染料、コーヒーの生産も視野に入れる。「例えばコーヒーなら、支援者を募って無農薬栽培の過程を動画配信し、豆を販売する。現地の視点や文化を伝えながら、安全、安価で対等な生産体制を構築したい」と先を見据えた。
 SABASABAの「メキシコのカゴとグアテマラの布」展は8月1、2日に藤枝市の喫茶ラペで開催する。

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