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サラリーマン憩いの場、居酒屋「いろり」(浜松)6月末閉店 有楽街で営業40年【新型コロナ】

(2020/7/4 09:30)
閉店し片付けを進める居酒屋「いろり」店主の宮脇さん=浜松市中区
閉店し片付けを進める居酒屋「いろり」店主の宮脇さん=浜松市中区

 飲食店が並ぶ浜松市中区の有楽街の中でも古参で、サラリーマンの憩いの場だった居酒屋「いろり」が6月末に閉店した。新型コロナウイルスの影響で3月から売り上げが急減し、約40年の歴史に幕を下ろした。
 店主の宮脇由佳さん(46)の父親が1982年に豊橋市内に1号店を開いたのが始まり。翌年に浜松市内にも進出し、20年ほど前に宮脇さんと夫の弘幸さん(43)が継いだ。豊橋店はその後閉めたが、浜松店は出張のビジネス客を中心に人気を集めた。
 「せっかく来てくれるなら静岡の味を楽しんでほしい」と、メニューには富士宮やきそばや静岡おでんなどをそろえた。1番人気は自家製の浜松餃子。皮に包む肉と野菜の質と比率にこだわり、程よい肉汁を追究した。
 過去にも経営難はあったが、新型コロナの影響は別次元だった。家賃や人件費など毎月200万円ほど出費がある一方、3月の売り上げは前年の4分の1ほどに。4月上旬から5月下旬まで休業したが、再開後も人出は戻らず、閉店を決めた。
 営業最終日の6月27日、店には知人ら70人が詰めかけ「40年ありがとう」「いろりの火を絶やさないで」と2人をねぎらった。
 最近は有楽街自体の様子も変わり、大手居酒屋チェーンが相次いで進出し競争は増した。宮脇さんは「支えてくれる常連さんのおかげで続けられた。閉店後も次を期待してくれているので、感染状況を踏まえ、良い場所が見つかればまたいろりを開きたい」と前を向いている。

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