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「人いる限り小屋に」閉鎖の富士山巡回へ 御殿場ルートの山小屋オーナー、強行登山者の万一に備え

(2020/6/14 07:37)
橋都彰夫さんが経営する「わらじ館」。今夏、周辺を自主的にパトロールする=富士山御殿場ルート(橋都さん提供)
橋都彰夫さんが経営する「わらじ館」。今夏、周辺を自主的にパトロールする=富士山御殿場ルート(橋都さん提供)

 富士山御殿場ルート7合4勺(しゃく)の山小屋「わらじ館」のオーナー橋都彰夫さん(61)が今夏、自主的に小屋周辺をパトロールする計画を立てている。登山ルートは一斉閉鎖されるが、新型コロナウイルスが収束傾向にあり、登山を強行する人が出ると懸念。山岳遭難事故など万一の事態に備える。
 7月20日から8月20日まで橋都さんら数人が交代で小屋に滞在し、周辺の登山ルートを巡回する計画。職務上の理由で登る環境省職員らの休憩場所として小屋を提供する。小屋と新5合目を行き来するブルドーザーの運行許可届を国に提出した。
 山小屋は登山者の休息所のほかに、緊急時の対応拠点にもなる。橋都さんは毎年夏山シーズンに、10人以上のけが人や体調不良者の対応に当たる。山小屋が営業しない今年は、天気の急変時の避難場所がなく登山のリスクは高まると指摘する。
 一方、橋都さんの元には登山ルート閉鎖発表後も、登山が可能か問い合わせが相次いでいる。物理的に登山強行を防ぐのは難しく、一定の人が登ると推測する。「登る人がいる限り、小屋にいなければ」と考えた。
 橋都さんは「登る人がいないのがベスト。登山は来年にしてほしい」と呼び掛ける。物販など一般客向けの営業はしないという。
 クラウドファンディングで小屋の運営資金を募っている。専用サイト「レディーフォー」で「山小屋支援プロジェクト」と検索する。

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