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コロナで帰国、3歳娘に母の動画を 浜松の支援団体が留学生撮影

(2020/4/4 09:21)
動画撮影に臨むデニピティエ・ニルーシャさん(左から2人目)。長女とまた一緒に暮らすため就職活動に励む=3日午前、浜松市中区の浜松八幡宮
動画撮影に臨むデニピティエ・ニルーシャさん(左から2人目)。長女とまた一緒に暮らすため就職活動に励む=3日午前、浜松市中区の浜松八幡宮

 スリランカ出身で、静岡大大学院の留学生デニピティエ・ニルーシャさん(35)=浜松市中区=が新型コロナウイルス感染拡大の影響で、同居していた長女のセナーラーちゃん(3)と離れ離れになりながら、市内で就職活動を続けている。「娘には寂しい思いをさせている。家計を安定させて、一緒に浜松で暮らしたい」と歯を食いしばる。
 支援団体が3日、ニルーシャさんの元気な様子の動画を長女に届けようと市内で撮影会を開いた。ニルーシャさんは2018年9月から、大学院で電子物質科学を研究している。母親のアルベスさん(75)、セナーラーちゃんと暮らし、週末の家庭教師やスーパーのアルバイトで生計を立てる。土地柄を気に入ったため、研究が生かせる市内企業を視野に、就職活動に励む。
 感染者が日本で確認され始めた頃、持病のあるアルベスさんの体調が心配になった。研究や就職活動で外出する日が多く、アルベスさんがいないとセナーラーちゃんが家で1人になるため、やむを得ず3月上旬、2人を親族の元に帰国させた。セナーラーちゃんとはテレビ電話で定期的に連絡を取る。「会いたい、会いたいと言われて、できるだけ笑顔を心掛けるけど、こちらも泣きそうになる」と胸中を明かす。
 撮影会は留学生の悩み相談を受け付ける市民団体「ハートリンガル」(同市)が企画。ニルーシャさんは着物姿で、同区の浜松八幡宮を散策した。代表の西野恵子さん(65)は「今日は晴れやかな表情だった。こういう笑顔を増やしたい」と今後も見守る覚悟だ。
 「お母さんも頑張っているって伝わってほしい。浜松に戻ってきたら、一緒に出掛けたい」。ニルーシャさんは、娘と過ごす時間に思いを巡らせた。

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