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新中高生「自転車選べない」 中国の部品工場休業で品薄

(2020/3/25 18:00)
各店の通学用自転車の在庫状況をまとめた山本哲広店長=19日午後、浜松市北区都田町のYAMARIN
各店の通学用自転車の在庫状況をまとめた山本哲広店長=19日午後、浜松市北区都田町のYAMARIN

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、入学シーズンで通学用自転車の需要が高まる自転車販売業界にも品薄の波が押し寄せている。日本で販売される自転車の多くが中国製の部品を使用し、中国の製造工場休業に伴い部品の入荷が滞っているためだ。浜松市で営業する自転車店の有志は自転車通学を検討する新中高生に在庫状況を届けようと、SNS(会員制交流サイト)やブログで情報発信する取り組みに着手した。
 「4月の高校入学を機に通学用電動アシスト自転車の購入を考えていたが在庫がない」。先月、同市北区都田町の自転車店「YAMARIN(ヤマリン)」を訪れた女子中学生は、希望する車種の購入を先延ばしした。
 静岡県西遠自転車商業協同組合や業界関係者によると、日本メーカーへ部品が入荷できず、全国的にも自転車店が在庫を確保するのが難しい状況。静岡市の大型自転車店によると、製造工場休業の影響は来月に入ってから特に顕著化する可能性があるという。現時点では物流が正常化するのは5月ごろになるとの見通し。
 現状を打開するため、浜松市内では同業者で商品を融通し合う動きが出ている。ヤマリンの山本哲広店長(44)は「必要とする人に何とか届けたい」と、同組合に協力を依頼。通学用自転車の在庫調査アンケートを加盟店に送付してもらい、返送のあった5店舗と自店の計6店舗の在庫状況を自ら表にまとめた。
 山本店長や協力店舗数店はすぐに結果を発信。このほか来店者の希望車種を店舗間で受け渡したり、在庫がある店を紹介したりと、要望に応えるため連携を強めている。
 女子中学生は希望車種を予約し、届くのを待ちわびる。「坂道を自力で登るのは大変なので、できるだけ早く手に入れば」と話すように、自転車を欲しがっている消費者の声は多い。
 「購入するのが当店でなくても、お客様が希望の自転車を手に入れて新生活をスタートさせてくれたら」と山本店長。通学に支障を来しかねない新中高生のため、各店舗が団結する。

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