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新名物、馬鈴薯ビール 三島市、JAなど特産使い製造

(2020/2/24 07:50)
三島馬鈴薯を使ったビール造りに取り組む片岡哲也社長=沼津市千本緑町
三島馬鈴薯を使ったビール造りに取り組む片岡哲也社長=沼津市千本緑町

 箱根西麓の高所で生産される三島馬鈴薯(ばれいしょ)を使った地ビール造りが始まった。ジャガイモの風味となめらかな舌触りが特徴の白ビールで、女性に飲みやすい味わいに仕上げる計画。野菜を使ったビールは全国的にも珍しく、「新たな三島名物に」と期待が高まる。
 「三島のビールが欲しい」という市民の要望を受け、三島市とJA三島函南、馬鈴薯の生産者が計画を立ち上げた。製造を請け負うのは、沼津市千本緑町の柿田川ブリューイング。馬鈴薯と小麦、麦芽を65度で熱してデンプンを糖化させ、こした麦汁にホップを入れて苦みと香りを付けた後、酵母を活性化させる酸素を加えながら発酵タンクに移す。約1週間の発酵、2~3週間の貯蔵を経て完成する予定だ。
 商品名は「三島ベジビール」。片岡哲也社長(35)によると、馬鈴薯を入れることで「とろっとした舌触りになる。ビシソワーズを柔らかくしたようなイメージ」で、ジャガイモのコクと酸味、フローラルな香りが楽しめるという。アルコール度数は4・4%と比較的低く、「女性も気軽に飲めるビール」に仕上げる。
 ボトルのラベルは函南町に住むデザイナーのヒロットンさんが考案し、3月中旬に発売する。地元の飲食店や小売店、土産物店などに卸すほか、ふるさと納税の返礼品としても活用を検討する。今回は450リットルを造り、馬鈴薯の収穫が始まる6月ごろにビール製造を再び開始する。
 同JAの関係者は「規格外のジャガイモも原料として使用でき、農業者の所得向上にもつながる。どんな味になるのか、今から待ち遠しい」と語る。

 <メモ>三島馬鈴薯 日照と水はけの良い土壌に恵まれた箱根西麓の高所で生産される。毎年約500トンが出荷され、品質の高さは全国の市場で注目を集める。2016年には県内で初めて農林水産省の地理的表示(GI)保護制度に登録された。地元でも「みしまコロッケ」に使用されるなど、三島ブランドとして定着している。

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