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静岡発の子ども絵本、足跡求めて 静岡福祉大図書館が調査

(2020/2/20 17:01)
静岡創刊の幼児絵本や小学副読本を紹介する、静岡福祉大付属図書館の進藤令子図書課長=静岡市葵区の市立中央図書館
静岡創刊の幼児絵本や小学副読本を紹介する、静岡福祉大付属図書館の進藤令子図書課長=静岡市葵区の市立中央図書館

 戦後間もなく静岡市で創刊され、全国の子どもたちに親しまれた幼児絵本「あそび」や「フレンドブック」、小学副読本「一年の友」「二年の友」。今となっては入手困難なこれらの絵本の歴史を解明しようと、静岡福祉大付属図書館(焼津市)が調査を進めている。進藤令子図書課長は「当時の生活や文化を学ぶ資料として非常に価値がある」と意義を強調し、一般からの情報提供も求めている。
 進藤さんらのこれまでの調査によると、静岡市(現在の葵区)にあった「片井商会」が1948年、最初の幼児絵本「あそび」を創刊した。その後、同社出版部から54年に誕生した「東邦出版・東邦印刷」があそび発行のノウハウを生かして、第二の幼児絵本となる「フレンドブック」や小学副読本「一年の友」などを出版した。
 しかし、かさむ経費や設備面の理由で次第に経営難に。翌55年以降に発行された絵本は現在まで見つかっていない。同年に出版を停止したとも推測されるが、詳しい情報が不足しているという。
 静岡福祉大付属図書館は昨年9月、「あそび」創刊の経緯などを紹介した企画展を静岡市立中央図書館で開催。黒崎義介ら著名な作家が描いた挿絵には、子どもたちが季節の行事を楽しむ様子や生活スタイルなどが鮮明に描かれ、当時の世相をうかがい知ることができる同書の重要性を訴えた。
 今回新たに最新の調査結果などを紹介する企画展を静岡市立中央図書館で始めた。進藤さんは「戦後間もなく全国の子どもたちに親しまれた絵本が静岡で生まれたことを知ってほしい」と話す。

 ■25日まで静岡で企画展
 静岡福祉大付属図書館が貴重な昔の絵本や最新の調査結果などを展示する企画展は25日まで、静岡市葵区の市立中央図書館で開かれている。昨年9月の展示内容を引き継ぎつつ、調査の過程で新たに判明した「東邦出版・東邦印刷」の設立経緯などを紹介。「フレンドブック」や「一年の友」の貴重な原画など100点以上展示している。企画展、同書に関する問い合わせは静岡福祉大付属図書館<電054(623)7452>へ。

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