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岩手の納棺師、震災遺体復元で遺族支え 翔洋中・高でテレビ講話

(2020/2/4 07:47)
テレビ電話を通じ、日常の尊さを訴える笹原留似子さん=3日午前、静岡市清水区
テレビ電話を通じ、日常の尊さを訴える笹原留似子さん=3日午前、静岡市清水区

 静岡市清水区の東海大付属静岡翔洋中・高は3日、東日本大震災の支援に取り組む復元納棺師の笹原留似子さん=岩手県北上市=とテレビ電話をつないで話を聞く特別講話を同校で行った。全校生徒約1600人が参加した。
 笹原さんは震災直後から、津波などにより家族でも見分けがつかないほど激しく損傷した遺体の復元を続けた。独学で編み出した技術を用い、生前のほほ笑みや穏やかな表情を戻す点を重視。遺族が大切な人の死を受け入れられるようになるまでの過程を支えた。
 笹原さんは自身の活動について「自分のできることを見つけ、必要とされる場所に身を置こうと思った」と打ち明けた。生徒たちと同世代の女の子の遺体を復元した事例にも触れ、「誰にでも死は訪れる。でもいつ来るか分からないから日常から『ありがとう』を大切に」と語り掛けた。
 高校2年の生徒(17)は「命の大切さを改めて知ることができた。学校が海に近いこともあり、避難訓練などはまじめに取り組みたい」と話した。
 特別講話は高2学年主任の小曽根龍介教諭が継続的に実施している震災教育の一環。今回は岩手県の地元紙岩手日報が学校と笹原さんを仲介した。

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