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暖冬「衣食遊」に影 手袋など販売不調、頭抱える静岡県内関係者

(2020/1/23 07:27)
暖冬の影響で雪の少ないソリゲレンデ=22日午前、静岡市葵区井川
暖冬の影響で雪の少ないソリゲレンデ=22日午前、静岡市葵区井川

 平均気温が平年を上回る暖冬傾向が続き、県内のレジャーや農作物の生育、冬物衣料の売れ行きなどに影響が出ている。スキー場は気温が高いためゲレンデ整備に四苦八苦の状況。野菜や果物の出来栄えも関係者を悩ませている。
 「お客さんが多い1月はほとんど営業できなかった」。静岡市葵区井川の市営スキー場「リバウェル井川」の桶沢正運営組合長(74)は苦しい胸の内を明かす。25日にオープンするが、当初の予定は昨年12月28日だった。井川地区は最低気温が例年より約2度高く、人工造雪の作業が進まなかった。23日からは雨予報。「雪が溶けてしまったら、また延期もあり得る」と危機感を募らせる。
 裾野市須山の富士山2合目にあるスキー場「イエティ」は22日、全4コース中、雪不足だった最後の1コースを開放した。全面オープンは例年より約20日遅い。昨年10月26日、全国に先駆けて営業開始したが、自然降雪がほとんどなく、他のゲレンデの造成が遅れていた。1月中旬に自然降雪があり、人工造雪機もフル稼働して全面オープンにこぎ着けた。担当者は「今シーズンは開業できないスキー場が多いと聞く。コンディションが整ってほっとしている」と話した。
 冬場の高温は農作物の生産者にも影を落とす。JA静岡経済連によると、ブロッコリーの出荷が大幅に前倒しされている。担当者は「西日本の産地も同じ状況で、1月中旬は全国的に商品がだぶついている」と話し、安値の常態化を嘆く。トマトやイチゴは果実が肥大化する前に色付きが始まり、今シーズンは全体的に小玉傾向という。
 百貨店の売り上げも弱含みだ。手袋やマフラー、コート、セーターなどが軒並み不調。静岡伊勢丹(静岡市葵区)の担当者は「最低気温が12月からずっと高い傾向にあるため、婦人衣料は厳しい傾向が続く」と分析する。

 ■気象台「春先まで同じ」
 静岡地方気象台によると静岡の平均気温は、昨年11月は平年を1.3度、12月は2.2度上回った。ことし1月も21日までの平均気温は8.9度で、平年比2.2度高い。
 担当者は暖かい冬になっている理由を「偏西風が日本付近で北上していること、北極海周辺より日本を含む中緯度帯の地上気圧が高いことなどが要因で寒気が入りにくい状況が続くため」と説明する。地球温暖化の影響も否定できないという。
 今後2週間も27、28日を除き平年より気温が高い見込み。担当者は「春先まで同じ状況で推移する」とみる。

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