静岡新聞NEWS

熱海に個性派リノベーション宿次々 地元とつながる滞在を提案

(2020/1/21 17:00)
築70年の元割り箸店を改装した「ナギサウラ」=2019年12月、熱海市渚町
築70年の元割り箸店を改装した「ナギサウラ」=2019年12月、熱海市渚町
建物の1階部分で宿泊客以外も利用できる飲食店を営業する「ennova」=2019年12月、熱海市春日町
建物の1階部分で宿泊客以外も利用できる飲食店を営業する「ennova」=2019年12月、熱海市春日町

 熱海市の中心市街で、古い空きビルや空き店舗をリノベーションした個性的な宿泊施設が増えてきている。宿泊客と地域住民が交流できる場を設けるなど工夫を凝らし、若い世代や訪日外国人らの多様な旅行ニーズを取り込もうとしている。
 花火大会も行われる海岸にほど近い同市渚町。国道135号を1本入った路地にある「ホステル&シェアアトリエ ナギサウラ」は築70年ほどの元割り箸店を改装し、2019年9月にオープンした。客室4部屋に加え、さまざまな創作活動に使えるアトリエも近く設置予定だ。
 経営者の戸井田雄代表(36)は現代美術作家の顔も持つ。「今は宿で何を体験できるかが大事。将来的には美術作家らと地域の人のたまり場にしたい」と夢を語る。
 他にも、かつて酒店などだった6階建てのビルを改装し、1階を宿泊客以外の人も利用できるカフェバーや書店、2~3階を客室にしたゲストハウス「ennova(エンノバ)」が19年3月に開業。同年11月オープンの「ロマンス座カド」は商店街の一角にあるビルという立地を生かし、地元住民の暮らしに近い滞在スタイルを提案する。
 静岡県熱海保健所によると、ゲストハウスなど比較的小規模の事業者が選択するケースの多い、簡易宿所営業の許可を得ている市内の施設は95軒(19年10月末時点)。休業施設も含まれるため単純な比較はできないが、14年度末の45軒に比べると増加傾向にあるという。
 観光関係者によると、宿泊客数が4年連続で300万人を超えるなど熱海人気が継続して市街地が活気づいている上、少ない資金で開業できる点も“リノベ宿”増加の要因とみられる。
 エンノバの小口真世代表(40)は「一人旅などが増え、旅先で交流を求める人が多くなっているのでは」と旅行者の変化を指摘し、「『この宿に泊まるために来た』と言っていただけるような魅力を提供していきたい」と意気込む。

静岡暮らし・話題の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト