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静岡・三保松原の保全へアプリ 市民がマツ観察、異常を即通報

(2020/1/18 13:50)
アプリの松枯れ通報画面。マツの状態を選択して通報する
アプリの松枯れ通報画面。マツの状態を選択して通報する

 三保松原の保全を推進する一般財団法人「三保松原保全研究所」が全3万本のマツのデータベースを活用したアプリをこのほど完成させた。多くの人でマツを見守ることでマツ材線虫病の拡大を防ぎ、観光客に三保松原全体の周遊を促す。改良を重ね、来年度からの本格運用を目指している。
 マツの位置情報や大きさを記録したデータベースを活用する。スマホのカメラをマツにかざすと、画面上に対象のマツの個体情報や松枯れの治療履歴が表示される。アプリ利用者が松枯れや倒木を見つけた場合、マツを撮影。通報ボタンを押すと研究所に情報が伝わる。研究所は専門家を派遣し、必要な処理を行う。
 これまで観察してきた「巡視員」と呼ばれる3人のボランティアに加え、地域住民がアプリを通し、日頃から農地や住宅街のマツを観察することを期待する。
 アプリには観光客に松原全体の周遊を促す機能も付けた。三保松原が世界遺産の構成資産に登録された2013年以降、観光客が増加したが、羽衣の松に集中しているという。観光客の踏みしめによって土壌が固まり、マツの根まで十分な水が浸透しないことが課題だった。
 1707年の富士宝永山噴火で海中に没したとされる初代羽衣の松の地点にスマホをかざすと、当時の姿がAR(拡張現実)で浮かび上がったりビューポイントが表示されたりする。
 沢野光寿技術課長(50)は「アプリを通し三保松原に関心を持ってもらい、保全活動へ理解を促したい」と意気込む。

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