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ベトナム人つなぐサッカー 静岡県内で人口急増、異国生活の支え

(2020/1/15 17:26)
浜松市西区で開かれた大会で入賞した「HAMADA FC」のメンバー=2019年10月下旬、浜松市西区
浜松市西区で開かれた大会で入賞した「HAMADA FC」のメンバー=2019年10月下旬、浜松市西区
静岡県内に住むベトナム人の人口
静岡県内に住むベトナム人の人口

 静岡県内で急増中のベトナム人によるサッカーチームが続々と誕生している。練習や試合を通じ日本の生活について情報交換する場になっているほか、大会に日本人や他国のチームに出場を呼び掛け、国際交流も図っている。
 県内在住のベトナム人でつくる「VN静岡」などは2017年から、袋井市で「遠州ふくろいミニサッカーワールドカップ」を開催。ドアン・ソン・トゥン会長(35)=同市=によると、参加チームは増え、3回目の昨年は16の出場枠に約40が申し込んだ。日本やブラジルのチームも参加した。袋井市役所チームとしてベトナム人と対戦した市川祐介さん(31)は「変化しつつある社会情勢を実感した」と振り返る。
 17年1月から活動する「HAMADA(浜田) FC」は浜松市と磐田市に暮らすベトナム人で構成し、メンバーは実習生や留学生ら約30人。昨年秋、チームに入った会社員のグエン・フィさん(24)=浜松市東区=は「サッカーで寂しさやストレスを解消できる。選手とは遊びに出かけることもあり、生活についても教えてもらっている」と話す。設立した技能実習生のチャン・ヴィエット・ヒエンさん(26)=磐田市=は「サッカーが趣味なのもあるが、同じ国の人と集まって交流したかった」。浜松市西区で行われたベトナム人チームによる大会では上位入賞し「他国のチームとも対戦して練習法などを勉強したい」と語る。
 県西部の技能実習生がメンバーの「Hama Catholic(ハマカトリック)」は19年4月に誕生。設立したグェン・コン・ミンさん(26)=浜松市中区=は「チームワークが課題だけど、来年の大会でチャンピオンになりたい」と闘志を燃やす。
 ドアン会長は「他の国の人とも交流できたらより意味がある」と力を込める。浜松国際交流協会多文化共生コーディネーターの松岡真理恵さんは「同国人のネットワークは日本社会から見えない形で集まっていることが多いので、交流が広がるのは良いこと。日本人もスポーツを介することでつながれるきっかけになるのでは」と歓迎する。

 ■母国では大人気競技
 2015年に約3800人だった県内のベトナム人は18年に9200人に増え、特に県西部に多い。VN静岡のドアン会長によると、サッカーはベトナムで最も人気のあるスポーツ。19年11~12月にフィリピンで行われた東南アジア競技大会ではサッカーベトナム代表がアベック優勝を果たし、歓喜に沸いた。ドアン会長によると、この数年で県内の大会数やチーム数は急増したという。

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