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凖高地トレーニングの拠点に 裾野市、静岡大との検証実験終了

(2019/12/17 17:20)
準高地トレーニングの検証実験に参加した学生たち=11月上旬、裾野市の水ケ塚公園
準高地トレーニングの検証実験に参加した学生たち=11月上旬、裾野市の水ケ塚公園

 裾野市が富士山麓にある立地を生かした準高地トレーニングの拠点化を進めている。静岡大と連携して、持久力と瞬発力の向上に与える効果を科学的に検証する実験を11月までに終え、市は得られた成果を基にした合宿誘致を展開する方針。関係者は「準高地の効果が実証されれば、説得材料が増え、陸上競技の合宿場所としての価値が上がる」と期待している。
 拠点となるのは富士山2合目にあたる標高1450メートルの水ケ塚公園(同市須山)。実験はスポーツ健康科学が専門の杉山康司静岡大教授が主導する。検証実験のメニューは宿泊を伴う2日間を週2回▽準高地と平地で1日ごと―の二つ設けた。血液や心拍数の数値の変化から、持久力と瞬発力にどれほどの向上効果があるかを評価する。年度内に報告書をまとめる。
 杉山教授は「長距離走に必要な持久力に加え、短・中距離に不可欠な瞬発力にも効果があると証明されると、裾野の価値が向上する」と力説する。
 11月上旬に行った実験初日には、静岡大と東洋大の陸上競技部所属の学生5人が参加した。学生は200メートルコース計5本、800メートル計3本を中心に走り込んだ。標高千メートルに位置するペンションに宿泊し、準高地で練習に加え、1日過ごすことの効果を測る。
 高地トレーニングは2千メートル以上で行うが、東洋大陸上競技部は毎年夏に、蔵王高原(宮城県)などの準高地でトレーニングを行っている。高地と異なり、体の慣れを考慮せず、すぐに練習できることが利点だという。塩田徹部長は「効果が立証されれば、練習拠点の一つに裾野を加えることも考えたい」と話す。

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