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9世紀末、静岡県西部に津波 仁和地震、東海地域でも

(2019/11/19 17:05)
9世紀末の津波痕跡が確認された場所
9世紀末の津波痕跡が確認された場所

 平安時代の887年に南海トラフで発生したとされる巨大地震「仁和地震」を巡り、この際に起きた津波に静岡県西部が襲われた痕跡を初めて確認したと、産業技術総合研究所(茨城県)などの研究チームが19日、発表した。
 論文は海外専門誌に掲載。当時の歴史書などから、南海トラフ西側の南海地域だけでなく、東側の東海地域でも地震があったと考えられているが、チームの藤原治さんは「津波の痕跡は、東海地域でも地震が起きたという物証だ」としている。
 調査は、県西部の太田川流域で2011年から実施。地元にある県立磐田南高の生徒や教員から「津波が運んだとみられる貝殻や砂を含む地層がある」との連絡があり、共同研究を始めた。
 津波の痕跡は、放射性物質による年代測定から9世紀末ごろと判断。当時の海岸線から2キロ以上内陸に入っており、目の前の東海地域で起きた大津波によるものとした。
 さらに古い、7世紀末ごろと見られる津波の痕跡も同じ場所で確認している。同時期の684年には、四国などの大被害が文書に残る「白鳳地震」が起きており、藤原さんは「このころにも東海地域で地震が発生したことが分かる」とした。

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