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静岡茶、首都圏の人気シェフを“伝道師”に プロジェクトが始動

(2019/11/16 11:55)
シェフらにこだわりの茶を振る舞う佐藤誠洋さん(中央)=10月下旬、静岡市葵区の志田島園
シェフらにこだわりの茶を振る舞う佐藤誠洋さん(中央)=10月下旬、静岡市葵区の志田島園

 静岡県茶業会議所などはこの秋、県内の茶生産者と首都圏の人気レストランのシェフをつなぐプロジェクトを始動した。生産者とシェフが二人三脚で、静岡茶の魅力を最大限に引き出すメニュー開発などを手掛け、首都圏で新たな静岡茶ファンを開拓する狙いだ。

 10月下旬、静岡市葵区落合の志田島園を、東京都のイタリアンレストラン「Don Bravo(ドンブラボー)」のシェフ平雅一さん、フレンチレストラン「sio(シオ)」のソムリエ塚越慎之介さんら4人が訪れた。
 標高350メートルの茶園を見て回り、園主の佐藤誠洋さん(30)から「傾斜地で管理が大変だが、適度な寒さと日当たりで香り高いお茶になる」「冬の管理が来年の一番茶の出来栄えにつながる」などと説明を受けた。
 シェフらは管理、製造方法などを熱心に質問。水出し煎茶や品種茶、茎ほうじ茶、在来種の紅茶を味わうと、「今まで飲んだことのないお茶」「製造の仕方が違うだけでこんなに味が違う」と驚きの声を上げた。針のような茶葉や、水を加えた後の茶葉の開き具合、香りにも興味を示した。
 プロジェクトに都内でレストランを経営する4社が参加する。シェフらがそれぞれ、ひらの園(掛川市)、つちや農園(川根本町)、安間製茶(袋井市)、森内茶農園(静岡市)などの茶園を訪れ、茶づくりに懸ける生産者の思いを聞いたり、丹精込めて育てたお茶を味わったりして生産者と顔が見える関係を築きながらメニュー開発などのイメージを膨らませる。同会議所によると、シェフらが静岡茶と合う料理の組み合わせなどを模索するという。
 茶園に初めて足を運んだ平さんは繊細で奥深い静岡茶の味わいを実感し、「料理人だからこそできる茶の魅力を伝えていきたい」と意気込んだ。同会議所の伊藤智尚専務は「食のプロに静岡茶の魅力を伝えることで、新たな付加価値の向上につなげていけたら」とプロジェクトの成功を期待した。
 

標高600メートルほどのつちや農園の茶園をまわるシェフ(左から2人目)ら=9月下旬、川根本町
標高600メートルほどのつちや農園の茶園をまわるシェフ(左から2人目)ら=9月下旬、川根本町
白葉茶をふるまった安間製茶の安間孝介代表(左)=10月上旬、袋井市
白葉茶をふるまった安間製茶の安間孝介代表(左)=10月上旬、袋井市

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