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花粉飛散防止剤の散布試験 ドローン使用、産官学が協力 浜松

(2019/10/7 17:15)
ドローンから花粉飛散防止剤を散布する試験=9月下旬、浜松市浜北区の県森林・林業研究センター
ドローンから花粉飛散防止剤を散布する試験=9月下旬、浜松市浜北区の県森林・林業研究センター

 東京農業大と民間企業が共同開発した花粉飛散防止剤の散布試験がこのほど、浜松市浜北区の県森林・林業研究センターで行われた。散布はヤマハ発動機の農薬散布用ドローンを使用。上空からの散布の状況確認や、特殊ノズルを使い薬剤の含有量を抑えた防止剤との効き目の比較を試みるなど、産官学が協力して新たな花粉症対策に取り組んだ。
 防止剤は天然油脂に由来する界面活性剤成分「ソルビタン脂肪酸エステル」を含む薬剤で、東農大の小塩海平教授(同区出身)が化学メーカーと連携し、約25年の試行錯誤を経て開発した。吹きかけたスギの雄花をほぼ100%枯らせる効果があり、人や他の木々への影響がなく、すでに農薬として登録されている。
 課題は、薬剤の効果を最大化させる散布方法。薬剤の飛び散りを抑えた効率的な散布を目指し、水滴に油の膜を作り出す「油膜付き水滴加工液ノズル」を開発した名古屋大の中村隆客員教授の協力を得て試験を実施した。
 一般的なノズルを使い5%濃度で散布した後、中村教授による加工液ノズルで濃度を1%に抑え、同じ条件のスギにまいた。雄花が枯れ始める約1カ月後に経過を観察。同様の結果であれば5分の1の薬量で同程度の効果が得られたことになる。
 小塩教授は「満遍なくかかっていないところもあったが、1カ月後にどのぐらい雄花が枯れるのか楽しみ」と話した。

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