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学会認定「楽器で認知症予防」 販売関係者、アピールに力

(2019/9/13 17:57)
脳活セミナーを前に、楽器演奏の効果について話す楽器販売店の社員=13日午前、浜松市中区
脳活セミナーを前に、楽器演奏の効果について話す楽器販売店の社員=13日午前、浜松市中区

 「楽器演奏は認知症の発症予防効果がある」と日本認知症予防学会が認定したことを受けて、静岡県内の楽器販売関係者が啓発に乗り出した。政府が6月に関係閣僚会議で決定した認知症施策推進大綱でも発症や進行を遅らせる「予防」に重点が置かれている。楽器販売店や楽器教室に周知し、地域への普及を目指す。
 同学会エビデンス創出委員会は、会員や一般から審査の要望を受けると、論文などによる書面審査や同委員会による臨床試験審査で認知症の予防効果を判定している。楽器演奏については、会員(兵庫県)が自身の研究論文などを提出し、書面審査によって2018年1月に6段階の認定グレードのうち、上から2番目の「効果あり」と認められた。
 楽器演奏の有用性について理解を深めようと静岡ヤマハ会と県楽器小売商組合は9月17日、主に楽器販売店の関係者や楽器教室の講師を対象にした「脳活セミナー 楽器は、健康寿命を延ばす!」を静岡市で開く。東北大加齢医学研究所の瀧靖之教授が、認知症の現状や楽器演奏がもたらす効果をテーマに講演する。ピアニスト蔵島由貴さんも出演し、高齢者ら楽器教室の生徒が楽しく楽器演奏に取り組めるような指導方法を紹介する。
 団塊世代全員が75歳以上になる25年には、認知症の高齢者が5人に1人に当たる約700万人になると推計されている。
 静岡ヤマハ会の兵藤敦志会長(兵藤楽器店社長)は「楽器を習い始めることで家族とのコミュニケーションや仲間と出かける楽しみが生まれることに加えて、認知症予防にも役立つのならうれしいこと。地域に広めていきたい」と話す。
 浜松市はヤマハ、河合楽器製作所、ローランドなど世界的な楽器メーカーがある。市内でアオイ楽器店を経営する静岡ヤマハ会の川上嘉将副会長は「楽器が有名なまちなので、認知症の問題に行政とも協力して取り組みたい。その上で楽器に親しむ人が増えてくれたら」と期待する。

 <メモ>脳活セミナーは17日午前10時半から正午まで、静岡市葵区呉服町の札ノ辻クロスホールで開く。一般参加もできるが、事前申し込みが必要。問い合わせはアオイ楽器店<電053(475)3232>へ。

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