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「静岡ブレイズ」10月全国へ 視覚障害者グランドソフトボール

(2019/6/13 07:53)
長野県チームとの試合ではつらつとプレーする静岡ブレイズの選手=浜松市中区の県立浜松視覚特別支援学校
長野県チームとの試合ではつらつとプレーする静岡ブレイズの選手=浜松市中区の県立浜松視覚特別支援学校

 静岡県内の視覚障害者でつくる社会人グランドソフトボールチーム「静岡ブレイズ」が10月に茨城県で開かれる第19回全国障害者スポーツ大会への出場を決めた。5月の東海大会を勝ち抜き、今月初旬の北信越地区代表チームとの代表決定戦を制した。選手は「全国の強豪との試合が楽しみ。優勝して静岡での競技の知名度を高めたい」と意気込む。
 県勢の同大会出場は本県で開かれた第3回大会以来。チームは県立浜松視覚特別支援学校(浜松市中区)の野球部で活躍した選手が中心になって、全国上位を目指そうと4年前に発足した。
 メンバーは20~60代の26人で、普段はマッサージ師や鍼灸(しんきゅう)師として病院や介護施設で働き、週末に静岡市内で練習する。
 選手全員が練習にそろうことはほとんどないが、高い意識で自主練に励み、力を付けた。今月2日に同校で開かれた長野県チームとの代表決定戦は投打がかみ合い、4対0で快勝した。監督の赤堀実さん(64)は「試合で本来の力を出し切れないのが課題だったが、実戦経験を積み精神的に成長した」と語る。
 全国大会は静岡ブレイズを含む7チームが頂点を目指す。部長の五十嵐正吾さん(39)は「競技への注目を集める好機。県内の中学、高校の野球部やソフトボール部と交流の機会が生まれたらうれしい」と夢を膨らませる。
 全日本グランドソフトボール連盟によると、昭和初期にも国内で試合が行われていた歴史ある競技だが、パラリンピック種目ではない。近年の障害者スポーツの多様化で、「盲学校の甲子園」と呼ばれた全国盲学校野球大会も2016年を最後に終了し、若年層への普及が課題になっている。

 <メモ>グランドソフトボール 4人以上の全盲選手を含む視覚障害者10人で1チームを構成する。「転がしソフトボール」とも呼ばれ、投手はハンドボール大の球を転がし、全盲選手は転がる音を頼りにバットで打ち返す。走塁用と守備用にベースが分かれていて、全盲選手はランナーコーチが手をたたく音を頼りに塁に向かって走る。

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