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富士山須走口、山開き「黄信号」 山頂付近、崩落調査へ

(2019/6/11 07:12)
石積みが崩落したとみられる現場。積雪で正確な状況把握ができていない=昨年10月上旬、富士山頂付近(富士山奥宮境内地使用者組合提供)
石積みが崩落したとみられる現場。積雪で正確な状況把握ができていない=昨年10月上旬、富士山頂付近(富士山奥宮境内地使用者組合提供)
石積み崩落の現場
石積み崩落の現場

 富士山須走口登山道の山頂付近で、昨年夏の閉山後に石積みの崩落が見つかり、静岡県と山梨県が近く、本格的な現地調査に着手することが10日、関係者の話で分かった。昨年10月に登山者から一報が入ったが、積雪で現場の状況を正確に把握できていなかった。
 現場は山梨県側の吉田口登山道と合流後の山頂に近い場所。崩落規模や復旧工事の状況によっては、安全確保のため登山道が一部通行止めになる可能性があり、今夏の須走口と吉田口の山開きに影響することが懸念されている。両県は調査結果を踏まえて開山日を決める方針。
 静岡県などによると、石積みの崩落が発生したのは山頂の久須志神社の東側。石積みは神社や山小屋など山頂の建物を造成した際の基礎部分だという。昨年10月初旬、登山者から「登山道に溶岩石が堆積している」との情報が寄せられ、県などが調査を試みたが、積雪で被害状況を把握できなかった。
 富士山奥宮境内地使用者組合が県に提供した写真では、2体あるはずのこま犬1体が見えなくなった様子が分かる。こま犬は石積みの崩落により倒れたとみられる。県は崩落の原因について、昨年10月の台風24号など暴風雨の可能性を指摘する。
 富士山の山開きは例年、須走、富士宮、御殿場の県内各登山口が7月10日、吉田口が7月1日。県富士山世界遺産課によると、近年では2014年に残雪で富士宮口と御殿場口の開山が7月18日にずれ込んだ。
 同課の担当者は開山について「登山者の安全確保が最優先されるべきだ。まずは現状把握を急ぎたい」と話している。

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