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世界ジオ認定1年 ツアー盛況、にぎわう伊豆半島

(2019/4/16 07:01)
金山開発の歴史などを解説する土屋晴樹さん(右奥)=14日、伊豆市の土肥金山
金山開発の歴史などを解説する土屋晴樹さん(右奥)=14日、伊豆市の土肥金山

 伊豆半島ジオパークは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界ジオパークに認定されてから17日で1年を迎える。現地ツアーや関連施設の来訪者はこの1年で急増。さらなる認知度向上に向け、関係者は受け入れ態勢を整える新たな取り組みを始めている。
 「金を探す冒険に出発です」。14日に伊豆市の土肥金山で開かれた坑道内を巡るジオツアーで西伊豆地域を中心に活動するジオガイド土屋晴樹さん(65)が参加者に呼び掛け、伊豆半島の成り立ちや金山開発の歴史などを解説した。土屋さんは「認定前より確実にお客さんは増えた。ツアーを終えると喜んでもらえる」と胸を張る。
 伊豆半島ジオガイド協会によると、認定前は年間100件ほどだったツアーの開催数が18年度は約300件に。案内するジオガイドは約30人から約50人に増やした。同市のジオパークミュージアム「ジオリア」の18年度入館者数は2万5799人で、17年度比1・78倍となった。
 さらなる誘客に向けて課題となっているのが交通アクセス。ツアーは現地集合が原則で、電車の駅から路線バスで1時間以上かかるジオサイトもあり、公共交通機関の利用者は参加できるツアーが限られる。
 解決策として伊豆半島ジオパーク推進協議会は19年度、環境省の「エコツーリズム推進団体」の認定を目指している。認定により、ジオガイドがツアーで自家用車を活用できるようになる。同協会の仲田慶枝会長は「お客さんが時間を有効に使えるようになり、より魅力的なツアーを展開できる」と期待する。
 21年には世界ジオ再認定にむけた現地審査が控える。同協議会の柳本仁事務局長は「さまざまな魅力を次世代に伝えていくことが、地域活性化にもつながる」と抱負を語る。

 ■10日間連続記念ツアー開催
 伊豆半島ジオガイド協会はユネスコ世界ジオパーク認定1年を記念して、27日から5月6日までの大型連休に10日間連続ツアーを開催する。9市町のジオサイトをジオガイドの案内で見学する。各日見学ポイントが異なり、一部予約が必要。詳細は同協会のウェブサイトへ。問い合わせは同協会<電0558(74)5423>へ。

 <メモ>ジオパーク ジオ(地球・大地)とパーク(公園)を組み合わせた言葉で、価値ある地質遺産を保護しながら環境教育や観光などの分野に活用し、地域振興を目指す取り組み。38カ国の140地域がユネスコ世界ジオパークに認定されている。日本国内では伊豆半島を含めて9地域。

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