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県内特別支援学校で出前講座 障害者就労支援、産廃協会が一役

(2019/4/14 07:31)
収集運搬車へのダンボールの積み込み作業を体験する子どもたち=2018年11月、浜松市中区の浜松聴覚特別支援学校
収集運搬車へのダンボールの積み込み作業を体験する子どもたち=2018年11月、浜松市中区の浜松聴覚特別支援学校

 障害者の就労支援を目指し、県産業廃棄物協会が県内の特別支援学校で児童生徒向けに開いている環境出前講座が好評だ。廃棄物処理の仕事や社会的意義を分かりやすく解説し、障害者が職場の戦力として活躍できることを教職員にも伝えている。県特別支援学校長会との協議を通じ、このほど2019年度も開催することが決まった。
 講座は同協会青年部会が企画。初年度の17年度は1校だったが、18年度は協会の事業に格上げして県内4校の小中学部、高等部で実施した。不法投棄が引き起こす害やリサイクルの大切さなどをクイズや映像、体験を交えながら紹介。職業の選択肢とみてもらえるよう、廃棄物処理業の仕事を丁寧に説明している。
 開講に先立って特別支援学校で子どもたちの様子を見学した青年部会の簑威頼部会長は「障害の種類にかかわらず、一つのことに対する障害者の集中力は健常者に勝るほど」と話す。その上で、廃棄物の仕分けなど一つの作業を繰り返し行う業務のある廃棄物処理業界は「障害者の雇用の受け皿になるのでは」と声に力を込める。
 18年11月、小学部3~6年生を対象に講座が開かれた県立浜松聴覚特別支援学校(浜松市中区)の三上英教頭は「子どもたちに早い段階からキャリア教育ができてプラスになっていると思う。いい機会だったので、また開いてほしい」と話す。
 講座は20年度以降も継続する方向で調整中。今後は知的、聴覚障害者に加えて視覚障害者にも対応できるよう、授業内容を再考するという。「輝ける場所はいろいろなところにあることを広く知ってもらえれば」(同協会)と、保護者の講座参加も提案していく。

 <メモ>県産業廃棄物協会 1977年設立、2012年に公益社団法人へ移行した。19年2月現在、正会員は処理業者669社と排出事業者336社、賛助会員を含め計1053社。同協会によると、排出事業者も加入しているのは全国的に珍しく会員数は最大規模という。適正処理の啓発や講習会、不法投棄廃棄物の撤去などを行っている。

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