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由比桜えびまつり中止 実行委、記録的不漁で提供難しく

(2019/3/15 07:27)
例年、数万人が来場する桜えびまつり。資源の回復を優先し、中止が決まった=2017年5月上旬、静岡市清水区由比今宿の由比漁港
例年、数万人が来場する桜えびまつり。資源の回復を優先し、中止が決まった=2017年5月上旬、静岡市清水区由比今宿の由比漁港

 サクラエビの水揚げが豊富な由比漁港(静岡市清水区由比今宿)で5月3日に開かれる「由比桜えびまつり」について、運営する実行委員会は14日、昨年からの記録的不漁を受け、今年は中止すると発表した。祭りは県内外から数万人の人出を集める地元最大のイベント。地域への経済波及効果も大きい。
 関係者によると、祭りの中止は東日本大震災を受け自粛した2011年と、春漁の低調を受け漁期途中で開催を断念した14年に続き3回目。今回も不漁を受けた祭りの取りやめだが、春漁がまだ始まっていない段階での中止は初めてという。
 14日までに開かれた実行委の母体団体である由比産業振興会が総会で決定した。駿河湾産サクラエビを巡っては、昨年の春漁は漁期を前倒しして終了、秋漁は史上初となる全面休漁を強いられるなど資源の悪化が顕著。地元加工業者の在庫も払底しているため、祭りで振る舞う分のサクラエビを提供するのは難しいと判断した。
 由比港漁協の組合長で実行委の宮原淳一会長(78)は「非常に残念。来年は実施できるように資源の回復と保護に全力で取り組みたい」と述べた。
 作りたてのサクラエビのかき揚げを毎年提供する由比港漁協女性部の実石三紀部長(62)は「毎年楽しみにしてくれる来場者のことを考えると心苦しい。またおいしいかき揚げを提供できるよう、春漁でも資源管理に取り組んでほしい」と語った。

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