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河津桜前線、今年は上流から 河津川沿い満開、高温と塩害影響?

(2019/2/23 07:39)
山間部や上流域に遅れて河津桜が見頃を迎えた河津川の河口付近=22日午前、河津町
山間部や上流域に遅れて河津桜が見頃を迎えた河津川の河口付近=22日午前、河津町

 河津町の河津川沿いで早咲きの河津桜が満開になった。例年、“河津桜前線”は気温の高い中下流域を始点に山間部へと上るが、今年は上流部が早めに開花し、下流部の開花が遅れる異例の逆行。定点観察する県伊豆農業研究センター(東伊豆町)は、昨秋以降の高温と塩害の影響を指摘する。結果的に河津川沿いは今週末、幅広いポイントで満開の桜を楽しめそうだ。
 河津町内には約8000本の河津桜が植えられ、3月10日まで「河津桜まつり」が開かれている。関係機関でつくる実行委員会は主会場の河津川中下流域が盛期を迎えると、「見頃宣言」を発表するが今年は見送った。実行委は「例年にない咲き具合でばらつきもあり、見極めが難しかった」と説明する。
 中下流域は20日に七分咲き以上の見頃を迎えた。一方、標高の高い上流の峰温泉付近や天城山麓の河津七滝周辺は3日ほど前に見頃になった。河津七滝エリアは毎年、下流より開花が1週間前後遅れるため、観光協会は「これまでない現象」と驚く。
 桜の開花には寒暖差が必要で、伊豆農業研究センターは「中下流域は冷え込みが厳しくなく、芽の休眠明けが遅れた可能性がある」と推測する。河津桜の交配種とされるカンヒザクラの開花が、温暖な九州南部では標高の高い場所で先行する現象に似ているという。中下流域は昨秋の台風で、葉が落ちる塩害を受けた影響もあるとみられている。

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