春漁解禁「3月24日想定」 組合が決定、出漁不透明

 県桜えび漁業組合は12日、船主会を静岡市清水区由比今宿の由比港漁協で開き、今年の春漁を行う場合の想定漁期を3月24日から6月5日と決めた。深刻な不漁による資源保護の観点から、実際に出漁できるかどうかは不透明な情勢だ。
  県水産資源課の担当者は「資源調査を継続した結果、漁自体ができないこともある」と指摘。実際に春漁を行うか否かは、資源調査や情報連絡会を経て決定することになると強調した。
  今月21日の組合総会で新役員体制に切り替わるため、その後、具体的な操業方法や期間を決定する。
  県桜えび漁業組合は駿河湾で1月24日に資源調査を実施、2月中旬と3月中旬にも調査を行う。その結果を受け加工業者、専門家らも含めた情報連絡会を複数回招集、出漁の可否を判断する。同組合関係者は「細心の注意を払いながら操業することになる」と語った。蒲原地区の加工業者の男性は「資源調査の結果を参考に資源保護を第一に柔軟な操業をしてほしい」と語った。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞