雨畑ダム、堆砂対策足踏み 駿河湾奥の濁り続く 

 駿河湾奥の濁りの原因の一つとして指摘され、ほとんどが土砂で埋まる雨畑ダム(山梨県早川町)の対策を話し合うため日本軽金属(東京都)が9月に設置した協議会の第2回会合が開かれないままとなっている。国は8月に抜本解決を行政指導したが、具体策は見えない。サクラエビの産卵場の駿河湾奥の濁りは続いている。

サクラエビの産卵場として重要とされる駿河湾奥では強い濁りが依然続いている=11月中旬、静岡市清水区蒲原(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
サクラエビの産卵場として重要とされる駿河湾奥では強い濁りが依然続いている=11月中旬、静岡市清水区蒲原(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
日本軽金属蒲原製造所から取水した水の濁度(年度平均)
日本軽金属蒲原製造所から取水した水の濁度(年度平均)
サクラエビの産卵場として重要とされる駿河湾奥では強い濁りが依然続いている=11月中旬、静岡市清水区蒲原(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
日本軽金属蒲原製造所から取水した水の濁度(年度平均)

 協議会は雨畑地区土砂対策検討会で同県や国土交通省に参加を求めた。同県の担当者によれば、9月上旬に初会合が開かれた際、同社から「年内に方向性をまとめたい」との話があったという。だがその後、開催通知はない。台風19号でダム上流が孤立するなど大規模に被災したことから、「いまはやれる状況ではない」との相談が同県にあった。
 サクラエビの産卵場として、生態にとって最も重要な海域の駿河湾奥の濁りは強いまま。同社蒲原製造所(静岡市清水区蒲原)の放水路から工業用水を取水する静岡県企業局によれば、2011年度から強い濁りが改善せず、ことし4月以降も同様の状況。放水路の濁水は雨畑ダムにも由来し導水管を経て海に注がれている。
 協議会の第2回開催時期について同製造所は23日までに「現時点では決まっていない」と述べた。

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