「禁漁の辛抱に敬服」 川勝知事、濁り分析進展約束

 駿河湾サクラエビ漁について、「県桜えび漁業組合」が2年ぶりとなる秋漁実施を30日までに決めたことを受け、川勝平太知事は同日の定例記者会見で「サクラエビ漁に携わった人の辛抱はたいしたものだ。敬服している」と述べた。
 明治期に本格的に始まったサクラエビ漁は昨年、エビの成長が思うように進まなかったため、史上初めて秋漁を全面休漁。ことしの春漁でも主産卵場の湾奥部を禁漁区とするなど厳格な漁獲規制を敷いた。
 川勝知事は「漁と資源管理をどう両立させるかという中で秋漁を部分的に行うということ」と説明。その上で、産卵調査でふ化と成長に最適な環境が整う湾奥部の産卵数が極端に少なかったことを挙げ、漁師たちが危惧する富士川水系の濁りの分析を進めることを約束した。

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