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駿河湾奥に豊富な餌 「産卵期とミスマッチ」静岡大教授分析

(2020/6/3 07:42)
5月中旬に富士川沖で採取した植物プランクトンを顕微鏡で見るカサレト・ベアトリス静岡大教授=2日午前、静岡市駿河区の静岡大
5月中旬に富士川沖で採取した植物プランクトンを顕微鏡で見るカサレト・ベアトリス静岡大教授=2日午前、静岡市駿河区の静岡大

 深刻な不漁が続く駿河湾サクラエビの不漁の原因を探ろうと、静岡大と由比港漁協(静岡市清水区)が行っている共同研究で、餌となるプランクトンが湾奥部では豊富にある可能性が高いことが2日までに分かった。カサレト・ベアトリス教授(海洋生物学)が同日、明らかにした。
 カサレト教授によると、5月中旬に同漁協の協力で採取したサンプルを分析した結果、湾奥部にはサクラエビの幼生の餌となるケイ藻類やそれよりもやや大きい夜光虫類が豊富に存在していることが判明。現在「ブルーミング(大発生)」を迎えている夜光虫類は特に豊富だった。
 同日、カサレト教授は研究室で取材に応じ「本来初夏の産卵盛期がいまは3~4カ月程度遅れていて、その頃には既に海に餌はない。初夏のブルーミングの時期と産卵盛期が完全にマッチすることが重要」と指摘。現在の産卵盛期に合わせ、夏場に陸上養殖したプランクトンを海洋に補給する必要性にも言及した。
 サンプルは同漁協の関係者が5月中旬に2回、富士川沖などで採取した。外洋性のプランクトンも採取できたことから、湾奥部でも黒潮大蛇行の影響が認められたという。カサレト教授によると今後も同漁協との共同研究を続け、継続的にプランクトンの状態をウオッチしていく。

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